いつもと同じラウダ先輩

動物に喩えるなら、と言い出したのはフェルシーだったろうか。迷わず獅子を選ぶ兄に倣おうとも思ったが、後輩たちはこぞって猫を挙げた。「毛並みの良い黒猫!って感じっス!」わかる、とペトラ。グエル以外が撫でたら爪を立てそうだなとカミル。グエルは想像したのか頷いている。いつも兄に寄り添い過ごすのならば、時に無防備な兄を護れるだろうか。「ああ、でも」「何、兄さん」「お前と話せないのはつまらないな」瞬間、ラウダの眉間に渓谷が刻まれ耳が赤らむのを数人が目撃した。

【魔法】「黒曜石」「撫でる」「無防備」

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